コーチングは、
経営者の思考と意思決定に関わる対話
~垂水克己のコーチング哲学~
私はコーチングを、
経営者の思考と意思決定に関わる対話だと考えています。
その対話の中で何が起きているのか。
コーチは何に責任を持つのか。
そして、コーチングにはどのような限界があるのか。
ここでは、
私がコーチングという仕事について、日頃考えていることを整理しています。

6つのPhilosophy
コーチングにおけるスタンス
垂水克己のコーチングをご検討の方へ
Philosophy.01
変わる人 / 変わらない人
これまで多くの対話を重ねる中で感じるのは、「人が変化するかどうかは、コーチングの技術だけで決まるものではない」ということです。
変化が起きる人には共通点があります。
それは
・自分の状況を他人のせいにしない
・不快な問いから逃げない
・自分の意思で選ぼうとしている
という姿勢です。
一方で、答えを与えてもらうことを期待している場合や、変化の必要性を自分の問題として捉えていない場合、コーチングはあまり機能しません。 コーチングは人を変える技術ではなく、自分と向き合う対話の場だと考えています。

Philosophy.02
コーチングの限界
コーチングは、問題を解決する技術ではありません。また、人を変えるための手法でもありません。対話を通じて思考が整理されたり、これまで見えていなかった視点に気づくことはあります。
しかし、どのように考え、どのように決断するかを決めるのは、あくまでクライアントご自身です。 コーチが答えを持っているわけでも、正しい方向へ導くことができるわけでもありません。
コーチングは、経営者が自分の問いに向き合うための場です。
その問いにどこまで踏み込むのか、どのような決断をするのかは、最終的にはご本人の意思に委ねられています。私はその前提に立った上で、対話の時間を共にしています。

Philosophy.03
成果責任
コーチングでは、具体的な成果を約束することはできません。意思決定を行うのも、行動を選ぶのも、最終的にはクライアントご自身だからです。
一方で、私はコーチとして何の責任も負わないとは思っていません。
セッションの中で
・本当に重要な問いに向き合えているか
・思考を十分に深める対話ができているか
・意思決定の質を高める時間になっているか
については、常に自分自身に問い続けています。
また、コーチングの成果は、外から見える結果だけで測れるものではありません。むしろ「どのような思考を経て決断したのか」「その決断を自分で引き受けられているか」というところに現れるものだと考えています。私は、そのための対話の質に責任を持ちたいと思っています。

経営層・意思決定者の方へ
Philosophy.04
意思決定の質
経営者の仕事は、突き詰めれば意思決定です。
しかし、経営の現場では「何を決めるか」以上に、「どのように決めるか」が重要になる場面が多くあります。
十分に考え抜いた決断なのか。
誰かの期待ではなく、自分の意思なのか。
その決断を自分が引き受けられるのか。
私はコーチングを通じて、クライアントの意思決定の質を高める対話を行っています。それは、正しい答えを見つけることではなく、「自分の決断を自分で引き受けられる状態をつくること」だと考えています。

Philosophy.05
問いについて
コーチングでは、問いが重要だと言われます。
しかし、ここで言う問いとは、すぐに答えが見つかる質問のことではありません。経営の現場には、簡単に答えの出ない問いがあります。
「この決断は本当に正しいのか。」「自分はどんな経営者でありたいのか。」「この会社をどこへ導くのか。」こうした問いは、少し考えたからといって答えが出るものではありません。それでも、その問いを避けずに考え続けることで、自分の中で何かが少しずつ形になってくることがあります。
コーチングでは、その問いに急いで答えを見つけ、解決しようとはしません。
むしろ、その問いと向き合う時間を大切にしています。問いの前にしばらく立ち止まり、考え続ける。その時間の中で、クライアント自身の意思が少しずつ見えてくることがあります。
私はコーチングを、そのような問いに向き合うための対話だと考えています。

Philosophy.06
静かで深い対話と沈黙
経営者が向き合う問いの多くは、すぐには答えが出ません。コーチングでは、沈黙の時間が生まれることがあります。
問いを受けてすぐに言葉が出るときもありますが、しばらく考え込む時間が続くこともあります。
その時間は、外から見ると何も起きていないように見えるかもしれません。しかし実際には、クライアントは自分の内側を見つめています。思考を整理し、迷いが揺れ、自分の意思がどこにあるのかを確かめようとしています。
私はその時間を急がないようにしています。沈黙は、対話が止まっている時間ではなく、思考が深まっている時間だと考えているからです。
静かな対話の中で、「クライアントが自分の決断に出会う瞬間」を大切にしたいと思っています。

事業継承者への想い
経営者の意思決定は、
最終的には一人で引き受けるものです。
だからこそ、こうした哲学をもって、
その思考の時間に伴走する対話を大切にしたいと思っています。





